開催日: 2019年9月13日
プレゼンター: 江崎グリコ(株) 山川 IR部長
主催: SMBC日興証券 大阪支店
ポッキーやプリッツ、昔からなじんでいた商品なので別に子供向けのお菓子という認識もなかったけれど、お菓子の国内市場は少子化や人口減の影響をなかなか受ける業界らしい。
業績は2016年度まで漸次増収傾向であったが、ここ数年ちょっと頭打ちなのかなという感じがする。
そのために子供向けというお菓子市場の再定義や健康志向の製品の投入、海外市場の展開などを行っているが、重点商品への広告の拡大や販促費の増大は、今度はコストの上昇と利益の減少とを招いており、なかなか難しい状況のようである。
ヨーグルトなどの乳製品や飲料も苦戦ぎみのようである。
国内の食品市場自体がおそらく、似たような状況となっているのだろう。そのためグリコも海外事業に期待をかけて資源を投入し、実際に一定の成果はでているようであるが、2020年度までの業績目標として掲げている中期経営計画の年率平均5%以上の成長や2020年度の現行1.8倍近い営業利益の達成のために海外だけに頼るのはちょっと力不足の感がいなめない。
今期は3月決算から12月決算への変更で変則決算となるが、海外の一般的な決算時期12月に合わせたもので、また、海外の決算期を日本のそれに合わせるのではなく、日本の決算期を海外に合わせる、この判断は、中長期的なビジョンからは判断として正しいものだと思う。
家にお菓子や食品のたっぷり詰まった充実した同社の優待商品が届かなくなってから2年以上が経つが、まだまだ同社の株を再度買おうという気をおこさせるような説明内容とはならなかった。
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