【日本ハム(株)(2282) 個人投資家向けIR説明会参加メモ】

開催日: 2019年10月16日
プレゼンター: 日本ハム(株) 武内 総務部長
主催: SMBC日興証券 大阪支店

日本ハムといえばハム屋さん。

本格ハムというのは意外と値段は高く、昔はお中元やお歳暮で送られる代表的な商品だったけど、最近お中元やお歳暮も昔ほど盛んではないし。シャウエッセンも以前は好きでよく食べたけど、最近は他社の製品もよく出来ていて、結局価格が割安の他製品を買うことが多いし。

説明会は会社沿革や事業説明から始まって中期計画、株主還元と流れるほぼお決まりのパターン。

特記事項として、

- グループとして売上1兆2千億円を超える大企業であること。

- 全売上のうち、我々が普段目にするハム、ソーセージや加工食品の割合は3割程度に過ぎず、約6割近くが食肉事業であること。残り1割は乳製品と水産物。

- 食肉は牛、豚、鶏すべてを生産し、それらの肥育から処理加工、販売までを一貫して行っていること。

- 海外を多角的に展開している印象が強いのだが、実際の海外での売り上げ比率は全体の1割程度しかないこと。

- 世界の食肉業における日本ハムのポジションは5位(1位JBS(ブラジル)、2位タイソンフーズ(米)、3位萬洲国際(中国)、4位 CP(タイ))。

- 日本の食品業界における日本ハムのポジションは6位(1位サントリー、2位日本たばこ、3位アサヒ、4位キリン、5位明治)だが、上位飲料メーカーを除くと明治に次ぐ食品大手であること。

- 営業利益率が3%程度と、稼ぐ力が不十分であること。

などなど。

中期計画は特に具体的な戦略よりも方針、指針が中心であり、あまり緊迫感や煮詰まった議論を経たものという印象は持てなかった。

説明会でいくつか触れられた課題としては、海外事業を集中的に伸ばしていくこと、加工食品を伸ばしていくこと、利益率から事業の効率非効率を見極めて取捨選択を図っていくこと、などが述べられていた。

ここ最近の株価の上昇傾向は、中国を中心とした豚コレラの影響で豚価格が上がっていることの関連かもしれないとのこと。

米国やヨーロッパとの貿易協定については、メリット、ディメリットの両方があり、社内でもそれらを精査中であるが、なんとかそれらをチャンスにしたいということであった。


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