開催日: 2019年9月3日
プレゼンター: オーウイル(株) 伊達代表取締役社長
主催: 野村MIRAI 大阪
東証二部に上場する、食品原材料等を扱う中堅商社。
年商は2019年3月期、313.7億円。従業員数101名。業容は普通の中堅商社。
業容の中身、主要製品がビタミンC、クエン酸などの食品副原料、殺菌乳、バターなどの乳製品、果汁ピューレなどの農産物加工品の3本柱であり、世界の景気動向には比較的に影響されにくい業界という印象。
自らの説明会でなされた同社の強み、
1 調達力
2 品質管理
3 きめ細やかな対応
の3点は、特に際立った特徴とも思われない。
同様、同社の戦略、
1 ワンストップサービス
2 ニッチ製品でのシェアNo.1製品を増やすこと
この2点も、特に同社を他社と差異化する特徴のある戦略とも思われない。
一方、同社を取り巻く状況を事実としていくつかランダムに取り上げてみると、
・ ここ十数年、年数%程度ではあるが、少しづつ売り上げを増やしている
・ 1%強水準の利益率を、2%レベルまで徐々にだが改善させている
・ 今年の6月に、創業者の会長から生え抜きの若手社長(46歳)にマネジメントの中心が移行しつつある
・ 女性社員が4割程度を占める
・ 伊藤園が全売上の15%程度を占める大口取引先である
・ シンガポールの子会社は撤収中
・ コンビニ運営事業は縮小方向
・ 新規事業の排水浄化設備、大型シーリングファンはまづまづのスタート
全体の印象として、派手さはなく、またすぐに大化けするような会社ではないが、着実にゆっくりと前進している企業という感想。
特に、シンガポールからの撤退を決めたこと、女性社員が活躍している会社であることは、マネジメントの意志をわかりやすく感じられる特徴といえる。
利回り、PERなどがこなれてきつつあり、タイミングとして投資チャンスがめぐってくるかもしれないな。
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