開催日: 2019年9月28日
場所: 東京港区 明治記念館
土曜日の株主総会の開催は参加者への配慮として評価できる。
参加株主はざっと見たところでは予想よりは若い人が多くなかったのはちょっと意外。
松田社長以外は役員はそれほど若くなかったこともちょっと意外。
会社経営に女性の活躍があまり感じられなかったことは残念。
事業報告については、経過や成果の読み上げではなく、事業の全般の紹介を含めたOHPを使用し、少しでも参加者に分かりやすく事業を知ってもらおうという努力は評価できる。
ただ、説明内容は過去に聞いたことがある内容の範囲を超えるものではなく、同社の活動の一番わかりにくい「感謝経済」のより具体的な手法やそれに必要な技術の開発進捗状況、ブロックチェーン技術を使用した受託案件の実態と収益獲得方法の実像、証券業やブロックチェーン取引所の獲得とそれらの認証取得がどうそれらと関わるのか、さらに、多様なビッグデータの統合解析からセキュリティーを確保するパランティア社の技術がどのようにして関わってくるのか、と言った将来像の具体像の提示がなく、相変わらず将来の全体像モヤモヤしたままである。
一方、Q&Aサイトやその技術から派生し発展した企業向けの問い合わせ管理システム、海外旅行者への支援システムを提供するインバウンドビジネスが確実に成長していることは結構なことである。
参加者からの質問は、
- 松田社長の持ち株に対する考え方
- 貸借対照表で現れる少なくはない金額の仮想通貨関連勘定科目に関わる質問
- リブラについてのコメント
- アメリカパランティア社との提携に関するもの
- 松田社長の経歴背景
など。
ブロックチェーンを、取引対象として考えるのではなく、その技術を事業の中核モデルに組み込もうとしている会社はまだ上場会社では少ないので、試みを期待しつつ注視したい。
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