【(株)オリエンタルランド(4661) 個人投資家向けIR説明会参加メモ】

2019年6月7日
野村証券梅田支店主催
プレゼンター:経理部IRグループ 浅井マネージャー

東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの会社説明会。

説明会の副題は「新たな成長ステージへ」。

ということで、メインテーマは会社紹介や決算の概要に続く2019年~2022年までかけて展開する大規開発、拡張プロジェクトについての説明が中心であった。

しかし考えてみると、この会社の歴史ほど、多くの人にとって自分の半生とダブらせて考えることができる会社はないのではないだろうか。ディズニーランドやディズニーシーに行った時の思い出というのは個々人にとってそれなりに強烈だし、それが誰とどういう時代に行ったのか、それが会社の業績の推移や入園者動向、チケット価格の変遷などの中でどの時期だったのか、などなどたどっていくと、結構興味深く見てしまう。

過去入園者動向をみると確実に右肩上がりの漸増傾向をたどっている。そしてディズニーランド15周年や20周年、ディズニーリゾート25周年や30周年、35周年という周年イベントが明らかに集客に結びついている。継続的なキャッシュフローの創出と新たな企業価値向上に向けた投資のサイクルがうまく巡回していることが伺える。

多くの日本企業がリーマンショック後に一旦低迷期を迎えるが、この会社にはその痕跡がはあまり見られていない。

また海外からの来園者は、訪日外国人の増加とともに、ほぼその10%程度を取り込んでおり、この傾向は今後訪日外国人が増えてもあまり変わらないと思われる。

日本の総人口が今後減少していくが、首都圏在住者を主要顧客としている同社にとってはこれも現時点ではまだあまり脅威とはならないと考えているとのこと。

米国ディズニーとはライセンサー、ライセンシーとの関係で、現行の契約は最初の契約内容からほとんど変更ないとのこと。米国側にはその売上高に応じてロイヤルティー円建てで支払っている。契約は2046年までで、2076年まで契約更新のオプションがついているとのこと。

確かに優良な会社だし、ディズニーランドかディズニーシーのどちらかで使える1DAYパスポートがもらえる株主優待も人気だと聞くが、現在の株価は少々割高にも見える。2022年までの大規模開発はかなり織り込んではいるのだろうから、さらにその先のビジョンがまたどのようなものが出てくるのか、楽しみに待つとしよう。


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