2019年6月21日
総務部 安達担当部長
主催 野村証券神戸支店
クボタというとまず思い浮かべるのは農業機具。あと塩ビ管なんかも日本ではジャイアント企業だったな。こんな印象で参加。
え、大阪の企業なの?大阪浪速区が本社って難波に本社があるってこと?
従業員4万人強。ま、このくらいはいるでしょう。
売上高1兆8,500億円。こりゃでかいわ。
こんな感じ。
それで農業機具を含む機械部門で全体の売り上げの80%超。塩ビ管含む水、環境部門で16%(どちらも前期ベース)。まあ、機械メーカーという認識のほうが正しい(当然証券コードも機械セクターだけど)。
そして全売上の約70%が海外の売り上げ。つまり主に海外で活躍する機械メーカー。という認識がさらに正しい。
かつての日本の稲作中心としたコンバインやトラクターのメーカー、というイメージはちょっと変わりつつある。
業績の推移は、リーマンショック後2010年に底をうち、その後は成長軌道に乗っているように見うけられる。そのけん引役が主に欧米市場向けを中心とするトラクターなどの機械製品。
2001年には20%しかなかった海外マーケットは前期には69%にまで成長し、その間国内市場の売り上げはジリジリと漸減している。ある程度頭打ちの国内市場の減少分を海外で補いなおかつそれ以上の成長を海外で遂げているということなのだろう。
今後のさらなる成長戦略として挙げているのが、【畑作市場の開拓】。世界の農地利用の比率としては、稲作がたった11%しかないのに畑作は43%をも占める(他は果樹、野菜等)。畑作の馬鹿でかい世界市場に挑もうとしている。
当然機械の大型化も必要となる。掲げるスローガンが「アジアの稲作農機No.1メーカーから世界の総合農機トップクラスメーカーへ」。なかなか素人にはわかりやすいメッセージである。
また、ちょっと意外ではあるが、同社は建設機械事業でも昨今2桁の成長を遂げている。「建機事業を農業事業と並ぶクボタの柱へ」。彼らの掲げるこちらのメッセージもわかりやすい。ただわかりにくいのは、彼らが抱える建機分野の商品のラインアップ。スキッドステアローダー。コンパクトトラックローダー。ミニバックホー。ホイールローダー。(???)。写真みるとみな比較的小型の建設機械なんだけど何がどうちがうのやら。
注力市場としてはインド。トラクターの世界最大の市場らしい。中国市場では苦戦しているらしいがその仇をインドでうつ、ということか(中国市場は農機は低調。建機、エンジン部門は好調とのこと)。
ただ共通しているのは、どちらも一筋縄ではいかない市場、ということ。
今後要注目である。
特記事項としては、スマート農業への対応。情報通信(IT)やAIなどを使った自動運転や遠隔処理により農業の省力化と農産物の生産量、品質の向上を目指すというもの。農業のスマート化は人材や後継者不足で待ったなしの状況なので、この分野での特徴のある製品開発、投入は社会に必要とされる喫緊の課題である。取り組みの加速要求む。
毎度まとまりのないメモでした。
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