2019年6月6日
プレゼンター: IR・CSR推進部 内藤氏
主催 大和証券 尼崎支店
個人投資家向けの会社説明会というと、会社の来歴と直近の業績動向、今後の計画や新商品、配当政策など、だいたいお決まりの内容を踏襲する。
日本電産の会社説明会も、ほぼ同様の手順ではあったが、きわめて整理されて非常にわかりやすいものであった。要は、経営者や社員が会社の現状とやるべきこと、方向性をしっかり共有し、同じベクトルに向かっているので、IRの説明会でもおのずとシンプルでわかりやすいものとなるのであろう。
御存知の方も多いのだろうが、同社の2009年~2012年前後の業績の停滞、低迷をリーマンショック後の世界経済の後退と関連して考えていたが、実態はより正確にはパソコンHDD用モーター市場の飽和と停滞(パソコン出荷のピークは2010年、3億6000万台とのこと)、それに対するHDD用モーターからの軸足移動と同関連生産設備の減損処理、車載事業や家電事業への注力分野の大胆なシフトなど、結果がすでに分かっている現在から振り返ってもなかなか鮮やかな経営であったと感心する。
同様に、昨期も景気の不透明、減速感がでてきたタイミングで大胆に既存設備を今後市場が伸びる小型ロボット用減速機の生産能力大幅増強に充てている(16年度比一挙に40倍)手腕は健在とみられる。
先端分野といわれる市場動向を測る格好のバロメーター
現在の同社をとりまく大きなトレンドを5つに整理し、それらを大波でありかつチャンスととらえて経営資源を振り分けているマクロ的視野は、モーターが幅広い産業に使われている現状、今後の個々の市場や他メーカーの動向をも占う、大変有意義な視点を改めて喚起してくれた説明会であった。
レンドを5つに整理し、それらを大波でありかつチャンスととらえて経営資源を振り分けているマクロ的視野は、モーターが幅広い産業に使われている現状、今後の個々の市場や他メーカーの動向をも占う、大変有意義な視点を改めて喚起してくれた説明会であった。
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