2019年3月8日
主要スピーカー:同経営企画本部IR室IRマネージャー
NECといえば、ハチロク、あ、違うハチロクはトヨタだった。あのキュウハチシリーズでパソコン市場を輝かしく席捲したあのNECはいったいどこに、というほどここ10年以上業績は鳴かず飛ばず、低迷の一途をたどっていたんだからビックリ。確かに最近ほとんど自分の中でもNECの存在感薄れていた。
ということで今回は同社が最近何に力をいれているのかを知りたくて楽しみに参加した。
NECはパソコンや携帯電話の会社ではありません。
冒頭、「NECはかつてのパソコンや携帯の会社ではありません」、とスタートした説明会は、昨年発表した2020中期経営計画、特にその中の「NEC Safer Cities」というのが話の中心。
「実行力の改革」、「事業開発力強化」、「やり抜く組織」などをあえて中期の経営方針の中で列挙しなければならないほど、きっとここ最近の混迷の度合いは深刻だったんだ。
普通だと中計は成長実現の一の矢、二の矢、三の矢、そのタイムテーブルと具体的な数字、といった内容が一般的に多い気がするが、どうも過去いろいろな目標があまりにも未達に終わり今回今度こそ最低でもこれだけは集中的に貫徹しよう、という意気込みで背水の陣を敷いて取り組もうとしているテーマが「NEC Safer Cities」であるということらしい。その意図は理解できた。でもやっぱり、数字の具体性や時間軸、それらの業績へのインパクトがあまり理解できなかったけど。
NEC SAFER CITIES とは何なのか
まあセミナーを受けた感想として、認証技術、特に顔認証、指紋認証 AIを組み合わせた技術はセキュリティーや防犯、空港などでの公安に絶大な威力を発揮できる可能性のあるツールであろう。今後競争相手も出てくるであろうし、実際業績に反映させるために数字をあげられる具体的な仕組みをどんどん作らなければならないであろうが、嘗てのハチロク(シツコイ!)キュウハチファンとしては頑張って、というところか。
ちなみに、現在同社の株価は高値更新トレンドであるが、それらを支えていると言われている「Degital Government」に関しては「Safer Cities」の認証技術を中心としたセキュリティーの話の後に付け足し程度に図の中にちょっとだけ、また「5G」に関しては全く話の中では触れられなかった。
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