開催日: 2019年9月11日
プレゼンター: 日本モーゲージサービス(株) 鵜澤 代表取締役社長
主催: 日本証券アナリスト協会(大阪)
企業のIR説明会で、会社の代表者自らが説明をし、かつその説明から、その代表者が企業をどのような方向に向かわせていこうとしているのかを具体的に、実際に感じ取ることができた場合、ああ、この説明会に出てよかったと思う。
今回の鵜澤社長のお話も、なかなか難しいモゲージバンクや瑕疵担保責任保険のことを比較的わかりやすく説明され、かつこれら住宅事情を取り巻く厳しい環境とその中での舵取りの方向、諸政策等を、限られた短い時間の中でつめこんだ中々充実した説明会であった。
徹底的にコストを切り詰め、また徹底的にリスクをヘッジして銀行と伍して住宅ローン事業を営む住宅金融事業。
厳しい評価認定プロセスをこなす体制を作り上げて、LIXILや住友林業などの大手の競合相手とともに5社ある政府認定の住宅瑕疵担保責任保険を提供する事業者の一角として事業展開する住宅瑕疵保険等事業。
新築住宅以外の分野へのビジネス展開の柱となる住宅アカデメイア事業。
これら3つの柱となる事業を、今後もどのようにビジネスを伸ばしていこうとしているのか、非常に興味深く聞かせていただいた。
特に、新築住宅需要は、今後全体としての市場としては縮小傾向にある。そのために、今までに新築住宅建設でかかわってきた膨大なデータを活かして中古住宅へもビジネスのチャンスを広げる試みと、多くの顧客との取引履歴を活かしてそれらを新たなビジネスにつなげようとする試みとには、今後も注目していきたい。
コメントを残す